SKWAT/twelvebooks by DAIKEI MILLS

Minami-aoyama, Tokyo, Japan

SKWAT/twelvebooks | DAIKEI MILLS | photography: Daisuke Shima

SKWAT/twelvebooks | DAIKEI MILLS | photography: Daisuke Shima

 

DESIGN NOTE

  • “SQUATTING”からインスピレーションを得たゲリラストア

  • 青山の一等地に突如出現した“ライブラリー”

  • スケルトンに手を加えないことで生まれる空気

 

EN

photography : Daisuke Shima

words : Reiji Yamakura/IDREIT

 
 

DAIKEI MILLSの中村圭佑らが展開するSKWATの第四弾として、表参道駅からアクセスの良い、みゆき通り沿いの商業施設「The Jewels of Aoyama」内に計画されたプロジェクト。

“街に開かれたライブラリー”として利用されることを企図し、アートブックのディストリビューターであるtwelvebooksと連携し、彼らのブックストアとワークスペースが配置された。インテリアは、躯体表面に引かれていた赤いラインから、赤をテーマカラーとして鮮やかなパンチカーペットを敷いた。また、かつてDAIKEI MILLSが設計した「シボネ 青山」の移転に伴い、同店で不要となったシェルフと照明器具を譲り受け、活用している。

SKWATの名称は、イギリスでかつて中村が目にした、放棄された土地や建物(通常は住居)を占拠する行為 Squatting * に由来する。

*squat=占拠する、の意

(文中敬称略)

 

DETAIL

南青山でのSKWATの開始時には、第三弾として原宿の一軒家に展開したKvadratとのコラボレーションが引き続き開催された。手前に見えるライトボックスは、X線写真を見るシャウカステンと呼ばれる装置をサインに転用したもの。

南青山でのSKWATの開始時には、第三弾として原宿の一軒家に展開したKvadratとのコラボレーションが引き続き開催された。手前に見えるライトボックスは、X線写真を見るシャウカステンと呼ばれる装置をサインに転用したもの。

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床や天井などに見える赤いラインは、躯体のPC鋼線を保護するためにもともとあったもの。この色から、SKWATのテーマカラーとして赤が選ばれた。ラフな、ありのままのスケルトンを残していることは、それまでのSKWATと共通する。

床や天井などに見える赤いラインは、躯体のPC鋼線を保護するためにもともとあったもの。この色から、SKWATのテーマカラーとして赤が選ばれた。ラフな、ありのままのスケルトンを残していることは、それまでのSKWATと共通する。

右側の黒い椅子は、かつて中村がメンズブランドthのためにデザインしたもの。

右側の黒い椅子は、かつて中村がメンズブランドthのためにデザインしたもの。

階段の手すりは、工事の安全確保のために必要となった際に、その後も使えるように単管とクランプを用いたデザインをしたという。

階段の手すりは、工事の安全確保のために必要となった際に、その後も使えるように単管とクランプを用いたデザインをしたという。

 

DAIKEI MILLSの中村圭佑さんに、SKWATを始めた背景などを聞いたインタビューはこちら

 

CREDIT

名称:SKWAT/twelvebooks(南青山)

設計:DAIKEI MILLS 中村圭佑 長縄 開 八木陽介 熊谷晃希 佐藤一輝

グラフィックデザイン:柴田賢蔵

施工:ディー・ブレーン & DAIKEI MILLS


所在地:東京都港区南青山 5-3-2

竣工:2020年5月

面積:216 m2

仕上げ材料:

床/パンチカーペット(赤)

壁・天井/既存

 

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