FURNITURE SERIES “/GRAM” by Keizan Saito

京都造形芸術大学 空間演出デザイン学科 空間デザインコース

 
 

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・工作機械

木工機械は、大きく分けて切断と切削によって構成されます。粗面を削り平滑にし、次に切断をすることで部材をつくります。

面を平滑にするカンナの機械は原始的な構造のものが今でも使われていますが、切断する横切り盤、縦斬り盤に関してはタッチパネルと自動制御の部品がついた最新式のものが存在します。他には、近年流行している木工切削機もあります。

・工法・構造

日本の伝統的加工に、継手というものがあります。木材を様々な形に切り出し、パズルのように組み合わせることで、本来つなげることの難しい形に木をつなげるというものです。膨大な継手の中でも、単純で強度の高い相欠きという手法を用いました。2つの木材を互いに同じ形に欠き取るので、接合後の木材は互いに支え合うようになり、実質一つの部材のようなはたらきをします。非常に明快な工法であり、美しく整った相欠きは意匠にすらなります。

・素材

ラワン合板は、いまやものづくりに欠かせない材料になっています。下地材や捨て材、スタディ模型など、いろいろな場面で活躍する材料です。建材店はもちろん、どこのホームセンターでも必ずと行っていいほど取り扱われている、身近な材料といえます。木目は不明瞭で、色は赤みのあるものから黄色に近いものがあります。木材自体は比較的柔らかめで、厚さや強度はほぼ均一です。近年台頭してきた最新式の木工機械と、非常に相性のいい素材といえます。

・形

合板という材料の特性上、部材を細く薄くすることが可能で、主張の強すぎない素直な形を意識しました。それぞれの家具の役割や佇まい、ファミリーとして並んだときのバランスを見ながら、丁寧に形を設計しました。

・つくる

つくるとは何でしょう。

実測、形を決める、設計をする、データを作成する、木を切る、組み立てる、仕上げる、塗装する、業者に外注する等々、ものをつくるときには段階がかあります。これらすべてを自分でやることが必ずしもつくることだとは思いません。自分でできない部分は人を頼っていいのです。しかし、自分でできなかった部分を、蔑ろにするべきではありません。私は設計と制作をすべて自分で行いましたが、ものをつくることには、時間と体力が必要です。どんなものでも、困難を乗り越えて生まれるものです。うまくいくこと、いかないこと、全て含めてつくるということだと考えます。簡単に、だれも手を汚さずに生まれるものなどないのです。

words: Keizan Saito

 

CREDIT

作品名:Furniture series “/gram”

氏名 :齋藤慧山

学校名:京都造形芸術大学 空間演出デザイン学科 空間デザインコース

卒業年:2020年

 

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