COMPOSITION/STRUCTURE by Runa Takeuchi
多摩美術大学 生産デザイン学科 テキスタイルデザイン専攻
photography: Sayuri Murooka (2~6)
布について「かたち」の視点から考えました。
布は薄くても構造を持つ立体物であり、何かに沿ってかたちをかえる柔軟な性質を持っています。フラットな状態から見るコンポジションと、空気を孕み立体として意識するストラクチャー。平面から立体へ。立体から平面へと変化を見せます。
私は、流動する時間と空間の中でいつも柔軟であることこそ、布の最大の魅力だと思っています。
この考えから、本作品ではサーフェスのデザインと構造がリンクする9種の布を制作しました。
シルクスクリーンプリント、カッティング、箔プリント、ボンディング、プレス、発泡加工…様々な技法と素材、色柄の組み合わせででテストサンプルを大量に制作しました。
そしてテーマであるコンポジション(色・柄の配置)とストラクチャー(布における構造)を、素材の特性を十分に存分に生かし、上手く作用する技法やパターンデザインを研究しました。
本作品から、誰しもの生活の中に溶け込み、日常で気にも留めずに触れている「布」の新しい表情と沢山の可能性を感じていただければ幸いです。
words: Runa Takeuchi
CREDIT
作品名:コンポジションとストラクチャー Composition/Structure
氏名 :竹内瑠奈
学校名:多摩美術大学 生産デザイン学科 テキスタイルデザイン専攻
卒業年:2020
協賛:東レ株式会社ウルトラスエード,アサダメッシュ株式会社
技法:シルクスクリーンプリント, カッティング, 箔加工, ボンディング, 発泡加工, 熱加工
素材:ポリエステル, 顔料, 箔, ステンレスメッシュ, ウルトラスエード