METALLIC CHAIR MADE OF WOOD by Michiru Kawamata
東京造形大学 デザイン学科 室内建築専攻領域
これは木材の魅力や素材特性を認識できる椅子である。
環境や暮らしの変化によって木を身近に感じられなくなり、木材の良さや魅力を知らない人が増えた。そこで木材の魅力の表現方法について研究し、その魅力、価値、素材特性を認識できる椅子を制作した。
素材は無垢の松材を組み合わせた。
塗料の上からアルミ粉を擦りつけ、視覚と触覚のギャップを生む。一見金属のように冷たく硬い印象だが、実際触ってみると、木材本来のあたたかさや柔らかさを感じることができる。
心持材は、充分乾燥させてもワレが発生することが多い。その部分には日本の伝統技法である“金継ぎ”を応用し、金粉と樹脂をまぜたもので補強しながら意匠を施した。
これは人々に木材の素材特性を強く感じさせるオブジェクトだ。
words: Michiru Kawamata
CREDIT
作品名:metallic chair made of wood
氏名 :川又美瑠
学校名: 東京造形大学 デザイン学科 室内建築専攻領域
卒業年:2021
応募カテゴリー:家具デザイン
サイズ:420×420×900mm
素材:松、アルミ粉、金粉、アクリル樹脂