SILHOUETTE CHAIR by Tamaki Ishii

東京造形大学 造形学部 デザイン学科 インダストリアルデザイン専攻

 
 

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日本では戦後植林した杉が多く生産されていますが、肝心の需要が伸び悩んでいます。森は手入れがされなくなり、荒廃した山々が広がることで土砂災害や水害の原因となっています。

日本の林業が抱える問題点とその解決策を模索していく中でケボニー化処理技術と出会いました。この技術は木本来の質感を維持しながら針葉樹を広葉樹に近しい木質に向上させることのできる技術です。杉材の弱点であった寸法安定性や耐久性を向上させることでこれまで使用できなかった用途や環境での使用が可能になります。サステナビリティの高さという素材の魅力を家具の魅力として昇華させることで杉材に新たな付加価値を付けることができると考えました。そこで注目したのがケボニー材の特徴である、耐久性と木本来の質感です。

処理技術によって高強度化した木材は線材として椅子に利用することができ、それらの部材間をロープで緩やかに接合することで硬質な素材でありながら柔軟性のある構造体を可能にしています。これによって木の温もりが優しく包み込んでくれるような感覚を得ることができます。また小径木からでも木取りができるため間伐材利用にも配慮した設計となっています。

森にとって優しい家具。人にとって優しい家具を制作しました。

words: Tamaki Ishii

 

CREDIT

作品名:Silhouette Chair

氏名 :石井珠樹

学校名: 東京造形大学 造形学部 デザイン学科 インダストリアルデザイン専攻

卒業年:2021

応募カテゴリー:家具デザイン

 

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