SOIL CAFE by Moeko Takada

桑沢デザイン研究所 スペースデザイン専攻

 
 

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陶器を魅力的にさせるためには、どんな空間であるべきか?

この答えを見つけるために、祖父が作った成井窯(…益子焼)や、都内のギャラリーを訪れ調査をした。

器の周りの空間が器自体の魅力を変化させているように感じ、初めて器を手にしたときに得た体験は、器そのものに記憶されていくと感じた。私はこれらに注目して空間を作りたいと思った。

「土がもつ豊かさ」に着目して、大まかな設計から、細かな陶器周辺の素材開発を行った。

■敷地:表参道

(KOFFEE MAMEYAの向かい)

A…土のスロープ

スロープを降りることでだんだんと土と人が近くなり、入り口に入ると完全に土に包まれた空間に入ることができる。

B…土と陶器に向き合う空間(gallery)

「手」と器が向き合い、じっくりコミュニケーションをするための場所。閉ざされた土の山の中で、同じ土から生まれた陶器に触れ、向き合う。

周辺の要素(素材)も陶器と関わりあるものにすることで、陶器を超えた広い空間からも「成井窯(益子焼)」を感じとることができる。

C…陶器と人に向き合う空間(cafe)
陶器にお茶やコーヒーを入れ、実際に使ってもらいながら会話をする場所。揺らぐ火を囲み、意識をひとつに集める。
器の周りで器に関する素敵な会話がされていると、それを持ち帰り暮らしの中で使う度に、その記憶を思い起こしながら大切に使ってもらうことができる。

■素材開発

(陶器周辺の空間デザイン)

成井窯に協力していただき、益子の粘土と釉薬、割れて使えなくなった陶器などを材料に、素材の実験を行った。

1…同じ材料でできた9つのタイル

登り窯で焼く際に、配置場所を変えて火を通すことでできた色の変化のある土のタイル。これらのタイルが空間の一部になっていると、火の温度の違いが生み出す土の変化を、陶器ではなく空間から感じ取ることができる。

2…粘土に割れた陶器を押し込んで焼くと、粘土のみが縮んでヒビが入る。→そのヒビを生かした陶器の敷物

3…セメント+割れた陶器の敷物

4…マグカップの取っ手を作るときのように、しごいて伸ばす方法で作った値札(0の字は、陶器の小物入れの蓋の裏をスタンプにして使用)

5…益子の粗目の土でできた素焼きの敷物

6…成井窯の器の「生き物らしさ」を表現するための針金

実際に成井窯で使用する針金を、曲線にカーブさせて挿した。

words: Moeko Takada

 

CREDIT

作品名:soil cafe

氏名 :髙田萌子

学校名: 桑沢デザイン研究所 スペースデザイン専攻

卒業年:2021

応募カテゴリー:インテリアデザイン

 

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