ゆらぎ/FLUCTUATION & SHIMMER by Huang Qihua

多摩美術大学大学院 環境デザイン学科 インテリアデザイン専攻

 
 

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本作品は人間と自然との共振体験から、身振りによる瞬間の感知についての感情を呼び起こす空間インスタレーションを目指す。自然の光景による共振体験をもたらした記憶が私の作品の原動力だ。私が心動く瞬間は、共振体験をもたらす自然現象により与えられている。例えば、草原をわたる風、きらめく木漏れ日、浜辺に打ち寄せる波などの自然の光景と体のリズムが共鳴共振することがある。

 環境と人を繋ぐものとして、私は「ゆらぎ」に着目する。ゆらぎの中で、人と環境が一体となり、人の振る舞いによって、共振体験をもたらすことを狙う。作品のゆらぎを通して、自然の光景の記憶を想起させ、以下の二つの空間インスタレーション作品を制作した。 

「ゆらぎ|FLUCTUATION」

この作品は海が作り出す細波のきらめき、草木が風で揺られる姿、それに伴い揺れ動く木漏れ日などの自然の光景からインスピレーションを受けて作った。風で動く波打ち際の様子と人の振る舞いによって、光の動きと影の変化を表現した。自身の作品と自然の光景とが共鳴するように、風、時間、光と影など自然の変化を作品に織り交ぜる。 

「ゆらぎ|SHIMMER」

この作品は手触りを中心にした作品だ。手で触れると、触覚や聴覚といった五感が目覚めていき、物理的な「ゆらぎ」と自身が感じる「ゆらぎ」が共振している。その時、自分が不意に足を止める瞬間が、私自身の「心がゆらぐ」瞬間ではないかと思う。


words: Huang Qihua

 

CREDIT

作品名:ゆらぎ

氏名 :黄 綺樺/コウ キカ 

学校名: 多摩美術大学大学院 環境デザイン学科 インテリアデザイン専攻

卒業年:2023

応募カテゴリー:インスタレーション

 

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