ANITYA by Kana Ogasawara
武蔵野美術大学 造形学部 空間演出デザイン学科
日本の美意識の中には「無常観」が根付いている様に思う。それは散りゆく桜や、流れ落ちる滝の水を見て、多くの人が美しいと感じる感覚のことだ。
無常とは、あらゆるものは、その姿のままで存在し続けるという事は無いが、時間の流れの中で少しづつ改変しながら連鎖し、存在し続けること。
これらの作品は、変化の感じ取りにくい場所に居ながらも、風というものを通して自然の中の流れを感じ、日本的な美意識を見つめなおすものである。羽の高さ、位置、そして時間が変化すれば、これらは変化を繰り返す。風が無くて動かない時も、雨に打たれる時も、これらはその状況を如実に表し、私たちにanitya/無常感を思い出させる。
words: Kana Ogasawara
CREDIT
作品名:anitya
氏名 :小笠原 華那
学校名:武蔵野美術大学 造形学部 空間演出デザイン学科
卒業年:2020