デザイナー募集/建築からブランドまで手掛けるデザインファーム「STAR」
JOB | Special Interview
ブランドと建築・空間のトータルデザインまで幅広く手掛けるデザインファームSTAR(エスティエイアール)が、アソシエイトとアシスタントのデザイナーを募集している。建築家でありクリエィティブディレクターである佐竹永太郎さんが設立した同社は、ホテルのリブランディングから、葬儀場・納骨堂などのメモリアル空間を幅広く手掛け、最近は組織を超えてデザイナーが手を携える共創型のクリエイティブ・プラットフォーム teamSTAR®(チームスター)を立ち上げたことでも注目を集めている。
代表の佐竹さんにSTARの特徴を尋ねると「私たちは、建築、空間、ブランドという三つの分野のデザインを垣根なく手掛けています。また、teamSTAR®の一員として、ホテルデザイナー、建築賞受賞建築家、ブランドデザイナーと多様なプロフェッショナルたちと仕事を進める機会が多くあるので、学びながら感性を育てられることも大きな特徴です。建築設計という専門性はもちろん大切にしていますが、自由な発想のために立ち上げた新しいワークスタイルを楽しみ、様々なクリエイターとの協働に価値を見出せる人や、将来、領域を横断するようなデザインを手掛けたい人にぜひ応募してほしいですね」と語る。また、行動指針となるクレドや、デザインを言語化したキーワードを常に確認することで、会社という概念を超えたチームで同じ意識を共有できるように努めているという。
これまでの実績を聞くと、個性豊かな3事例を挙げてくれた。一つ目は、つい先ごろ、国際的なデザインアワードAPIDAでゴールメダルと審査員賞のダブル受賞をはじめ複数のアワードを受賞した東京・神宮前のオフィス「MGY BASE」だ。「アパレル企業のオフィスだったので、彼らのデザイン性を来訪者に伝えることのできる明快さと、仕事以外の時間帯には、300インチの大画面でスポーツ観戦できる秘密基地というリクエストも考慮した、遊び心のある開放的なサードプレイスをデザインしました」とコンセプトを振り返る。
また、「INFINITO HOTEL&SPA 南紀白浜」は、建築の改修にとどまらず、施設全体のリブランディングを手掛けたプロジェクトだ。「私たちは、“ヒルトップのスモールラグジュアリーホテル”というコンセプトを立て、家具、インテリア、アートまでを含むトータルデザインを手掛けました。耐震改修がきっかけでしたが、リブランディングにより客単価を4倍に引き上げることに貢献することができました」という。このホテルは、課題解決をゴールとして、ビジネスの設計図を描くところからクライアントと並走していくという、STARの強みがよく現れたプロジェクトだ。
老舗ホテルをトータルにリブランディングした「INFINITO HOTEL&SPA 南紀白浜」(和歌山県)
他にも複数の海外デザインアワードを受賞したメモリアル空間「稲毛陵苑」も彼らの仕事だ。実現まで約4年を費やしたという。「現代のライフスタイルにふさわしいお墓の提案です。1階は街に開かれたラウンジ、2階に本堂、3階は参拝室と屋上庭園です。特に参拝室はシステム開発から行うことで、これまでなかった外墓地のような開放的な空間でのお参りを実現しました」と佐竹さんは振り返る。
数多く手掛けてきた、メモリアル空間の設計で大切にしていることを聞くと、「納骨堂・葬儀場といったお別れの空間にこそ、ホスピタリティーのデザインが必要です。ホテルや旅館を手掛けてきた私たちの強みが求められているのでしょう」と語ってくれた。
新しいワークスタイルにも取り組む彼らとして、どんな人と一緒に働きたいかを尋ねると、「デザインが大好きな人、というのがまず大切です。デザインはよく誤解されていますが、本当のデザインとはスタイリングではなく内面から見た目まで総合的に設計されていることが必要です。私たちがビジネスの設計図をひくところからクライアントと並走するのはそのためです。自由な発想を、インド、中国、台湾といった国際色豊かで経験も様々なメンバーと戦わせ、デザインの力でクライアントの課題解決ができる喜びを感じて欲しいと思います。また、私たちはHUMAN CENTERD DESIGN、つまり人にフォーカスしてデザインを考えていくので、人が好きな人に是非応募してほしいですね」とのこと。
“デザインの力で世界は美しくなる”と語る佐竹さんが率いるSTAR/エスティエイアールで、これからの建築家・デザイナーに求められる経験を積むチャンスです。