デザイナー急募:場所の空気をつくるデザイン事務所「void」の仕事

JOB | Special Interview

voidがデザインを手掛けた「LEXUS 昭和」 photography: Hiroyuki Hori

voidがデザインを手掛けた「LEXUS 昭和」 photography: Hiroyuki Hori

 
 

丹羽浩之さんが率いるデザイン事務所void(ヴォイド)がインテリアデザイナー・設計スタッフを募集している。彼らは、本拠地である名古屋と東京オフィスの二拠点体制で、レストランやショルームからホテル、住宅まで幅広い空間デザインを行っている。これまでに手掛けた実例をもとに、voidの生み出すデザインのベースにある考え方や求める人材について、代表の丹羽さんに話を聞いた。

 
voidを率いる丹羽浩之さん。2018年からは、JID(公益社団法人 日本インテリアデザイナー協会)の理事長を務めている。

voidを率いる丹羽浩之さん。2018年からは、JID(公益社団法人 日本インテリアデザイナー協会)の理事長を務めている。

 

名古屋市内で彼らがデザインを手掛けた「LEXUS昭和」は、同ブランドで最大規模を誇るショールームだ。「ここでは、通常の納車スペースとは別に、落ち着いて新車を眺めることができるリビングルームのような設えの納車式用のラウンジや、銘木を用いたレセプションカウンターなど、ブランド側の承認を得ながらこの店舗だけの特別な空間を実現しました。また、お子さんなどが待つためのファミリーラウンジでは、遊び心のあるラグジュアリーな空間とすることで、この店舗で過ごす時間を豊かにするデザインを意図しています」と細部までこだわったデザインを振り返る。レクサスのアイデンティティーを象徴する、スピンドル(糸巻き)型のオリジナル照明など、ブランドの世界観を体現したデザインに加え、顧客の好奇心をくすぐる仕掛けが随所に見られる設計である。

 
リビングルームのようにデザインされた「LEXUS 昭和」の納車式用のラウンジ。室内でエンジンを吹かすことができるように排気システムも完備している。

リビングルームのようにデザインされた「LEXUS 昭和」の納車式用のラウンジ。室内でエンジンを吹かすことができるように排気システムも完備している。

上質なデザインでまとめた、同店のファミリーラウンジ。

上質なデザインでまとめた、同店のファミリーラウンジ。

 

また、スポーツ施設に併設されたレストラン「&tresse」では、地域に開かれた場所とすることを目指し、開放的な空間がデザインされた。「コアとなるカウンターを店内中央に配し、その周囲には、次に来た時はあちらに座りたいと思えるような、キッチンが見える臨場感あふれる席やラウンドしたソファ席など多様な客席を設けました。また、クライアントの社章である六角形をモチーフに天井にランダムな格子を施し、ところどころに六角形が現れるデザインとしています。店名は、この施設を本拠地とするチームと応援にくるお客さんのように、二つのものを結びつけるという意味を“&”に込めて、私たちが提案したものです」。ブランディングを含めた総合的なデザイン提案ができることも彼らの強みの一つだ。

 
 

レストラン「& tresse」の天井には、社章の六角形をモチーフにしたランダムな格子がデザインされた。photography: Hiroyuki Hori

 
 

voidのデザイン手法については、「私たちは、場所の空気をつくることを大切にしています。また、飲食店設計ならこのセオリーで、という決まった方法があるのではなく、常にプログラムを読み解くことからデザインを始めるので、どんな用途の空間でも解くことができる。そうしたアプローチから、既成概念にとらわれないレイアウトやデザインが生まれるのです」と語る。

「愛知文化服装専門学校」の建て替え計画では、まさにプログラムまで立ち返ることで、“学校と街のインターフェイス”をテーマに、街ゆく人に訴求する展示スペースや、階段や踊り場を活用してファッションショーが開催できる4層吹き抜けのホールといった斬新なデザインを行っている。

 

「愛知文化服装専門学校」の外観(写真上)と、4層吹き抜けの踊り場スペース(下) photography: ToLoLo studio

 

voidが建築を含めて設計したショールーム「THE REFORM Garden YAMAGATAYA」。シンボリックな建築の内部には、家形をくり抜いたスペースがデザインされた。 photography: ToLoLo studio

 

求めるスタッフ像を尋ねると、「私たちは設計する際に、コンセプトをもとに構築したストーリーを細部にまで落とし込んでいくことを重視しています。コンセプトに対して、どんな色でどんな仕上げが最適なのか、常に理由を求めながらデザインしていくので、そうした思考プロセスを共有できる方にチームの一員として加わってもらえたら嬉しいですね」と丹羽さん。

コンセプチュアルに考えることのできる、建築やインテリアデザインの経験がある人はもちろん、積極性やクリエイティビティー溢れる新卒者からの応募も歓迎という。日々の実践の中で、プログラムから読み解いていく空間デザインを身に付けたい方や、将来、ブランディングを含めたデザイン提案をしたいという方は、今すぐご応募を!

 

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