ISSEY MIYAKE MEN Nagoya by MOMENT

Fashion store | Nagoya, Japan

 
ISSEY MIYAKE MEN Nagoya | MOMENT | photography : Fumio Araki

ISSEY MIYAKE MEN Nagoya | MOMENT | photography : Fumio Araki

 

DESIGN NOTE

  • 唯一無二の表情を見せる鉄板のテクスチャー

  • ファッションの背景としての設え

EN

photography : Fumio Araki

words : Reiji Yamakura/IDREIT

 
 

東京を拠点とするデザイン事務所、MOMENTがインテリアデザインを手掛けたファッションストア。同事務所を率いる平綿久晃と渡部智宏は、これまで「ISSEY MIYAKE MEN」の店舗で大切にしてきた、メンズらしい力強さやストイックさに加え、ファッションの展示会で体感した自然物からのインスピレーションを元に、空間に表現できる“自然現象”として、高熱で表面の酸化被膜を変化させた黒皮鉄板を壁まわりに用いた。

二人は、「空間が主張しすぎるのではなく、服の背景としてふさわしいオリジナルの表現を探る中で、数多くある実験中の素材の中から鉄を選びました。人の動きや見る角度によって、酸化被膜上の焼き跡が鉄板に馴染んで見えたり、うっすら青く浮き上がって見えたりする“素材と人の相互作用”がこの空間で実現したかったことであり、このひと手間掛けた素材を介して、来店者にブランドの思想を伝えることができれば」とデザインの意図を語る。

(文中敬称略)

 

MOMENTの二人に同店のデザインプロセスを聞いたインタビューはこちら

 

DETAIL

黒皮鉄板を高温で熱した部分はライン状のパターンとなり、光の当たり具合により青や虹色の表情を見せる。店内では、人の手や商品が触れる部分に使われるため、表面には特殊なクリアコーティングを掛けたという。

黒皮鉄板を高温で熱した部分はライン状のパターンとなり、光の当たり具合により青や虹色の表情を見せる。店内では、人の手や商品が触れる部分に使われるため、表面には特殊なクリアコーティングを掛けたという。

鉄板をバーナーで炙る様子(写真提供/MOMENT)

鉄板をバーナーで炙る様子(写真提供/MOMENT)

 

CREDIT

名称:ISSEY MIYAKE MEN ジェイアール名古屋タカシマヤ

設計:MOMENT 平綿久晃 渡部智宏

施工:船場


所在地:愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4  7F

経営:ISSEY MIYAKE INC.

竣工:2019年4月

面積:29m2

用途:物販店

仕上げ材料:

床/モルタル金ゴテ抑え

壁/オリジナル加工黒皮鉄板 + 特殊クリアコート仕上げ

ショーケース付きカウンター什器/セラミックタイル

 

インテリアデザイン・建築系の仕事に特化した求人情報ページ。掲載のご案内はこちら

 

RELATED POST

#MOMENT

 

RETAIL & FASHION STORE