土間笑 by Koizumi Studio
Showroom + Gallery | Iwate, Japan
DOMAE | Koizumi Studio | photography : Koizumi Studio
DESIGN NOTE
日本家屋の意匠を生かした南部鉄器のショールーム
この空間のためにオリジナルデザインされた鉄製の建築金物
杉角材を用いた、空間と調和するロングテーブル
photography : Koizumi Studio
words : Reiji Yamakura/IDREIT
Koizumi Studioの小泉誠さんがリノベーションのデザインを手掛けた、南部鉄器の工房として知られる及富(おいとみ)のショールーム兼ギャラリー「土間笑」(どまえ)。小泉さんは、一部に中二階のある平家建ての日本家屋のエントランス側を土間のあるショールームとして、水まわりのある奥はオーナーの住居として整えた。土間と板の間を繋ぐように設けたロングテーブルや、この空間のためにオリジナルデザインした南部鉄器のドアハンドルやフックなどが、鉄の工房としてのアイデンティティーを表現している。
小泉さんが自作したフックの原寸模型と南部鉄器でつくられたプロダクト (photography: IDREIT)
小泉さんにプロジェクトの詳細を聞いたインタビューはこちら
Interview with MAKOTO KOIZUMI/Koizumi Studio — 土間笑〜大雪の大切プロジェクト
DETAIL
土間に設けられた鉄製の梯子
小泉さんがオリジナルデザインした鉄製のドアハンドル
タオルハンガー。このハンガーは垂直に取り付けるとドアハンドルとしても使用できる
ペーパーホルダー
フック。これらのオリジナル金物は、小泉さんが模型を自作し、南部鉄器の技を生かして及富で製作されたもの
土間に設けられたキッチンでは、パーティー時などには天板を水平にしてハイテーブルのように使用することができる
CREDIT
名称:土間笑
設計:Koizumi Studio 小泉 誠
施工:及幸建設
・
所在地:岩手県奥州市水沢羽田町宝生
経営:株式会社 及富
竣工:2025年2月
面積:改装部分 64.0m2(建物全体 147.6m2)
用途:ショールーム、ギャラリー兼住居
・
仕上げ材料:
床:左官材(STONE FINE NERI/やぶ原)仕上げ
内壁:PBt12.5下地AEP
テーブル:杉材オスモ仕上げ
ドアハンドル、タオルハンガー、ペーパーホルダー、フック:南部鉄器製
椅子:TETSUBO chair(miyakonjo project)