STRUCTURAL AFTERIMAGE by Honoka Kimura
桑沢デザイン研究所 スペースデザイン学科
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本設計は、建築の物質性を打ち消し、渋谷、代々木八幡、神山町住宅街から集まる人々の「彩なす流転」をつくりだす試みである。
外壁意匠兼構造体である無数の垂直ボーダーは、奥行きの狭い今回の敷地条件を利用しモアレ現象を引き起こす。壁や柱の輪郭を概念的、視覚的に消失させ、スロープを絶え間なく往来する人々の姿が建築を構築する。
それは、流動する人の気配だけが層を成して積み重なり、揺らぎ続ける運動する複合体である。神山町の日常を、その人一人ひとりの美しい歩影として再発見できる居場所となる。
渋谷、代々木八幡、神山町住宅街の真ん中にある今回の区画では、多くの人、車、自転車が行き交っていた。この異なる3区画の人々が自然に交わる居場所が必要だと考え、3方向から現れる人々がぶつからずに、それぞれの方向を向きながら混じり合う空間として、集団行動の分裂交差をイメージしている。
静止している人を動かす手段のコマ送りから導いた無数のボーダーは、その曲線や密度、そして「歩く・走る」といった人の移動速度によって、生み出す残像を変化させる。人を動かす手段として建物全体をぐるぐると巡ることができるスロープを設け、スロープでの人の動きがコマに伝わり、建築が変化しさらに建築を弱めていく。
商業空間として代々木公園を舞台にしたランニングステーション、トレーニングジム、グループスタジオを設け、ウィークリー住宅を3戸構えている。商業と住宅、異なる目的を持つ2つのスロープ導線によって曖昧に、かつ美しく共存している。
words: Honoka Kimura
CREDIT
作品名:Structural Afterimage
氏名 :木村穂乃香
学校名:専門学校桑沢デザイン研究所 スペースデザイン学科
卒業年:2026
応募カテゴリー:インテリアデザイン