TREE HANGER by Koizumi Studio
Taisetsu Mokko
Tree Hanger | Koizumi Studio
DESIGN NOTE
北海道産木材を用いた、シンプルなデザインのプロダクト
組み立て式としてコンパクトな梱包を実現
words : Reiji Yamakura/IDREIT
小泉誠さんは2013年に大雪木工と出会い、その後数年をかけて、「大雪の大切プロジェクト」(詳しくは 以下インタビュー参照 Interview with MAKOTO KOIZUMI / Koizumi Studio — 土間笑〜大雪の大切プロジェクト)と名付けた、彼らのこれからを考える取り組みを2015年から継続してきた。小泉さんは「何をつくるかよりも、つくりたい気持ちをつくることが大事なのです」と語るが、職人らとの対話や活動プロセスの展示などを経て、つくり手が誇りを持ってものづくりができる状況が醸成されていく中で、満を持して発売されたプロダクトのうちの一つが、シンプルなハンガースタンド「Tree Hanger」だ。
2023年の「大雪の大切プロジェクト | つくりたい気持ちが大切展」で展示された「Tree Hanger」。会場構成もKoizumi Studioが手掛けている photography: Koizumi Studio
“どこから見ても絵になる”ようデザインされたこのスタンドは、3本のパーツからなる組み立て式のためコンパクトな梱包を実現している。材料には、開発当初は家具材としてあまり使われてこなかった北海道産のハンの木を使っていたが、現在は北海道産のタモ材を使用。旭川家具の産地、北海道東川町で40年以上家具づくりをしてきた大雪木工と小泉誠さんらによる一連のプロジェクトは、プロダクトデザインの枠にとどまらない、北海道の森の持続可能性へのチャレンジでもあるという。
DETAIL
フラットパックで発送できるよう、三つに分割するデザインが採用された
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