PLANTATION Ginza by Koizumi Studio
Fashion store | Tokyo, Japan
DESIGN NOTE
余白を生かした空間
漆喰、杉、鉄板のコントラスト
photography : Nacasa & Partners
words : Reiji Yamakura/IDREIT
Koizumi Studioの小泉誠が手掛けた、本物の素材と着心地にこだわる日常着をコンセプトとするファションブランド「Plantation」の銀座1丁目に計画された路面店のデザイン。およそ20坪の店内は、フィッティングルームとストックからなるコアを鉄板で包み、周辺の余白を売り場として使えるように計画された。同時期に計画された青山店とこの銀座店では、ブランドの考え方に合致する本物の素材として、鉄をインテリアに取り入れたという。
レジカウンターはソファと一体的に設え、省スペースながら丁寧な接客のできる場がつくられた。レジカウンター、商品ディスプレイとしても使うことのできる窓際のベンチと店内中央のディスプレイテーブルは、柔らかい表情を持つ国産杉材のパネルで製作。店内の壁は、廃棄するブランドのDMやタグなどの紙をシュレッダーに掛け、漆喰に混ぜ込むことで手触りのあるオリジナルの仕上げとなった。一つひとつの素材のあたたかみと、その背景にあるストーリーが店舗を長く愛されるものとしている。
(文中敬称略)
DETAIL
小泉誠さんに「Plantation」の設計プロセスなどを聞いたインタビューはこちら
CREDIT
名称:Plantation GINZA
設計:Koizumi Studio 小泉 誠 平田真貴 田村正敏
照明計画:たけでん
取手金物制作:北川陽史
取手木部制作:テーブル工房kiki
スタイリング:こいずみ道具店
施工:日商インターライフ
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所在地:東京都中央区銀座 1-4-9
経営:株式会社エイ・ネット
竣工:2019年9月
面積:66.5m2
用途:物販店
仕上げ材料:
床/モルタル金ゴテ仕上げ
壁/紙混入オリジナル漆喰仕上げ 一部スチール黒皮+蜜ロウ仕上げ
什器・ベンチ/杉三層クロスパネル(Jパネル/丸天星工業)オイル仕上げ(リボス)