PLANTATION Aoyama by Koizumi Studio

Fashion store | Tokyo, Japan

 
Plantation AOYAMA | Koizumi Studio | photography : Nacasa & Partners

Plantation AOYAMA | Koizumi Studio | photography : Nacasa & Partners

 

DESIGN NOTE

  • 数少ない要素で構築されたファッションストア

  • 繊細な垂木で支えるハンガー

  • 内外の場をつくる“囲い”

 

EN

photography : Nacasa & Partners

words : Reiji Yamakura/IDREIT

 
 

本物の素材と着心地にこだわるファションブランド「Plantation」の青山店のデザイン。「ブランドコンセプト同様、本物の素材として、垂木と鉄を随所に使い、それ以外はすべて余白として白くした」と、同ブランドの店舗デザインを長年手掛ける小泉誠は振り返る。1階中央の、華奢な垂木で支えた円弧を描くハンガーは、数少ない支持材で安定するように検討されたディテールと丁寧な施工により成立している。

図と地の関係でいう“図”としてのハンガーがあり、余白となる“地”を丁寧に考えることで回遊できるスペースをつくる、という考え方により、極めて少ない要素で機能を満たす空間となった。地下は、垂木を用いたシンプルな“囲い”を置くことで、内と外という領域をつくり出している。

同時期に共通するコンセプトで計画された路面店「Plantation GINZA」もKoizumi Studioによるデザインである。

(文中敬称略)

 

DETAIL

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1階中央のハンガー什器は、わずか数本の30mm角のツガ材で支持する構造。ハンガーパイプと垂木の接合部では、垂木をパイプの断面形状に削ることでねじれを抑えている。

1階中央のハンガー什器は、わずか数本の30mm角のツガ材で支持する構造。ハンガーパイプと垂木の接合部では、垂木をパイプの断面形状に削ることでねじれを抑えている。

ハンガー什器の詳細図。提供/Koizumi Studio

ハンガー什器の詳細図。提供/Koizumi Studio

 

小泉誠さんに「Plantation」の設計プロセスなどを聞いたインタビューはこちら

 

CREDIT

名称:Plantation AOYAMA

設計:Koizumi Studio  小泉  誠 平田真貴 馬場泰輔

照明計画:たけでん

取手金物, ノックダウンハンガー制作:北川陽史

取手木部制作:テーブル工房kiki

椅子:miyakonjo product

施工:日商インターライフ

所在地:東京都港区南青山4-21-25

経営:株式会社エイ・ネット

竣工:2019年11月

面積:1階 66.3m2、B1階 113.24 m2

用途:物販店

仕上げ材料:

床/モルタル金ゴテ仕上げ

壁/AEP白塗装 一部スチール黒皮 蜜ロウ仕上げ

1階ハンガー什器/ツガ角材30mm x 30mmオイル仕上げ(リボス) + ステンレスパイプφ34

 1階ディスプレイ什器/ラワン合板目弾き塗装

B1階木製フレーム/ツガ角材30mm x 30mmオイル仕上げ(リボス)

B1階組み立てハンガー什器/φ32 SUSパイプ + φ16スチールロッド黒皮 蜜ロウ仕上げ

B1階ディスプレイ什器/杉三層クロスパネル(Jパネル/丸天星工業)オイル仕上げ(リボス)

 

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