PLANTATION Aoyama by Koizumi Studio
Fashion store | Tokyo, Japan
DESIGN NOTE
数少ない要素で構築されたファッションストア
繊細な垂木で支えるハンガー
内外の場をつくる“囲い”
photography : Nacasa & Partners
words : Reiji Yamakura/IDREIT
本物の素材と着心地にこだわるファションブランド「Plantation」の青山店のデザイン。「ブランドコンセプト同様、本物の素材として、垂木と鉄を随所に使い、それ以外はすべて余白として白くした」と、同ブランドの店舗デザインを長年手掛ける小泉誠は振り返る。1階中央の、華奢な垂木で支えた円弧を描くハンガーは、数少ない支持材で安定するように検討されたディテールと丁寧な施工により成立している。
図と地の関係でいう“図”としてのハンガーがあり、余白となる“地”を丁寧に考えることで回遊できるスペースをつくる、という考え方により、極めて少ない要素で機能を満たす空間となった。地下は、垂木を用いたシンプルな“囲い”を置くことで、内と外という領域をつくり出している。
同時期に共通するコンセプトで計画された路面店「Plantation GINZA」もKoizumi Studioによるデザインである。
(文中敬称略)
DETAIL
小泉誠さんに「Plantation」の設計プロセスなどを聞いたインタビューはこちら
CREDIT
名称:Plantation AOYAMA
設計:Koizumi Studio 小泉 誠 平田真貴 馬場泰輔
照明計画:たけでん
取手金物, ノックダウンハンガー制作:北川陽史
取手木部制作:テーブル工房kiki
椅子:miyakonjo product
施工:日商インターライフ
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所在地:東京都港区南青山4-21-25
経営:株式会社エイ・ネット
竣工:2019年11月
面積:1階 66.3m2、B1階 113.24 m2
用途:物販店
仕上げ材料:
床/モルタル金ゴテ仕上げ
壁/AEP白塗装 一部スチール黒皮 蜜ロウ仕上げ
1階ハンガー什器/ツガ角材30mm x 30mmオイル仕上げ(リボス) + ステンレスパイプφ34
1階ディスプレイ什器/ラワン合板目弾き塗装
B1階木製フレーム/ツガ角材30mm x 30mmオイル仕上げ(リボス)
B1階組み立てハンガー什器/φ32 SUSパイプ + φ16スチールロッド黒皮 蜜ロウ仕上げ
B1階ディスプレイ什器/杉三層クロスパネル(Jパネル/丸天星工業)オイル仕上げ(リボス)