KUMU KUMU CHAIR by Wakana Nagayama
日本工業大学 建築学科 生活環境デザインコース
木組み工法の一つである「相欠き継ぎ」は、互いの部材を切り欠いて差し込むという簡単な加工による組み方である。この組み方を反復させることで、部材の集合体として家具や空間を立体的に組み立てることが可能であると考え、相欠き継ぎにより部分から全体へと展開する新たな構成と造形の提案を試みた。
2枚の曲げ合板を接着させながら3種類の曲面に加工し、「脚と座面」、「座面と背もたれ」となる部材をつくる。それらを幅方向に相欠き継ぎで連結させることで、3 種類の曲面が互いを支え合う仕組みとなり、椅子を形成している。部材の構成や、 相欠きの深さを工夫することで、座面のたわみや連結方向の変形、脚の広がり、全体の揺れを低減している。曲面の展開による、新たな相欠き継ぎの可能性を椅子として表現した。
words: Wakana Nagayama
CREDIT
作品名:kumu kumu chair
氏名 :長山和奏
学校名:日本工業大学 建築学科 生活環境デザインコース
卒業年:2025
応募カテゴリー:家具デザイン
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KUMU KUMU CHAIR by Wakana Nagayama