AESOP Nihonbashi Takashimaya S.C. by CASE-REAL

Retail store | Tokyo, Japan

AESOP Nihonbashi Takashimaya S.C. | Case-Real | photography : Courtesy of Aesop

AESOP Nihonbashi Takashimaya S.C. | Case-Real | photography : Courtesy of Aesop

 

DESIGN NOTE

  • 敷地の文脈から想起されたデザイン

  • ヒノキと御影石を中心とした構成

  • 同心円状の什器配置

EN

photography : Courtesy of Aesop

words : Reiji Yamakura/IDREIT

 
 

オーストラリア発のボタニカルスキンケアブランド、イソップの大型商業施設内ショップのデザイン。

日本橋というロケーションの文脈から、都市機能の中心地というキーワードを抽出し、「起点」をテーマにデザインされたという。日本橋という地名の由来となった橋が1603年に建設されたという歴史性と、木造から石造りへと変遷した橋の構造からもインスピレーションを得て、床の素材には御影石を、什器や壁の素材としてヒノキが選ばれた。

また、現在の日本橋にある、日本の道路の中心を示す十文字型の道路表示を模した真鍮製の印を店内に配し、そこを中心に同心円状に動線を計画した点もユニークである。

ヒノキと真鍮のコンビネーション、それらの量感に特に配慮したと二俣は振り返るが、表面を無色のオイルのみで仕上げたヒノキの美しい木目と、余分なノイズを感じさせない洗練されたデザインが、東京・日本橋らしさとイソップの世界観を同時に表している。

(文中敬称略)

 

DETAIL

店内の床に設けられた、道路表示からインスピレーションを得たという真鍮製の十文字形の印

店内の床に設けられた、道路表示からインスピレーションを得たという真鍮製の十文字形の印

左手前の床にある十文字形のマークを中心に、同心円状に什器がレイアウトされた。ヒノキを表面に用いた什器と壁は、目地幅1mmの透かし目地としている

左手前の床にある十文字形のマークを中心に、同心円状に什器がレイアウトされた。ヒノキを表面に用いた什器と壁は、目地幅1mmの透かし目地としている

 

CREDIT

名称:イソップ 日本橋高島屋S.C.店

設計:ケース・リアル 二俣公一 大仁田雄輝

施工:アンドエス

照明計画: BRANCH lighting Design  中村達基

所在地:東京都中央区日本橋

竣工:2018年9月

面積:42.93m2

用途:物販

仕上げ材料:

内壁/ヒノキ練り付け合板 什器/ヒノキ練り付け合板 カウンター天板/真鍮古美色一部クリアコート仕上げ 照明器具/樹脂系和紙シェード(ワーロン)オリジナル製作 床/御影石ジェットバーナー仕上げ

 

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