LICHT GALLERY by CASE-REAL
Gallery & furniture shop | Tokyo, Japan
DESIGN NOTE
柱と梁のシンプルな構成
真っ白い壁と研ぎ出されたコンクリート床の対比
ノイズを排除したホワイトキューブ
photography : Hiroshi Mizusaki
words : Reiji Yamakura/IDREIT
柱、梁、壁の繊細な面の構成に着目したプロジェクト。用途は、ヨーロッパ、北欧の家具を扱うファニチャーショップのショップ兼ギャラリースペースである。
古いビル内の区画をホワイトキューブにしたいという要望に対して、Case-Realが提案したのは、既存の柱や梁型を基準にすべてのラインを整える構成だった。もともとあったものを整えただけ、と言葉にすると安易に聞こえるが、シンプルで丁寧なデザインと高い施工精度により、一直線に交わった柱梁の交点からは凛とした空気が伝わってくる。
また、柱サイズを大きくしたことで、作品を展示したりキャプションを掲示するスペースとして利用できるようになったと二俣は振り返る。また、外光の差し込む室内では、壁を増やすことと、窓のフロスト処理やカーテンの使用により光量の調整がなされた。
私が個人的に通っていたファニチャーショップの経営するギャラリーであったことを、遅ればせながら取材時に知った。彼らの時代を経た良いものを大切に扱うスタンスと、Case-Realによる機能要件を満たしながらも、ノイズを最小限に抑えた空間デザインが、高い次元で同期したプロジェクトと感じた。
(文中敬称略)
DETAIL
CREDIT
名称:LICHT GALLERY
設計:ケース・リアル 二俣公一 大仁田雄輝
施工:Zero
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所在地:東京都目黒区青葉台
竣工:2018年8月
面積:131.2m2
用途:ファニチャーショップ、ギャラリー
仕上げ材料:
壁/AEP塗装ツヤ消し 開口部ガラス/フロストフィルム貼り