I SEE ALL by Yusuke Seki Studio
Fashion store | Osaka, Japan
I SEE ALL | Yusuke Seki Studio| photography : Takumi Ota
DESIGN NOTE
目線高さに設置された一本の赤い線
店名 “I SEE ALL” から導き出されたコンセプト
photography : Takumi Ota
words : Reiji Yamakura/IDREIT
Yusuke Seki Studioの関祐介がインテリアデザインを手掛けた、大阪・船場の丼池繊維会館の2階に位置するセレクトショップ。南堀江にあるVISITFORの姉妹店として計画された。
30㎡の店内は、「空間に一本の線を引く」というアイデアから発想された、目線高さに設置した長さ4.2mの赤い棒状の棚により売り場とバックヤードが区画されている。この棚の存在について「二次元と三次元を行き来しているようなものとして考えた。この赤い線が一本あるだけで、空間を一変させるものになった」と関は振り返る。また、図面上に注意事項を赤ペンで書き記すイメージから、棚の表面は鮮やかな赤で仕上げられた。
一本の棚で領域を区切ったバックヤードを見通すことができる構成、さらには、側面をスケルトンにした引き出し什器など、あらゆるデザインは店名の「I SEE ALL」という言葉からインスピレーションを得て、“覆い隠さずにダイレクトにすべてを見せる”という方法から導き出されている。
（文中敬称略）
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DETAIL
目線高さに設けられた、一本の線のようなスチール製の棚板。
引き出しは側面3面すべてがオープンなつくりで、見せる構造としてデザインされている。
ガラスボックスを置いたシンプルなディスプレイ。下は一般的な素材を使いながら丁寧にデザインされた引き出し什器。
カーテンを吊ったフィッティングルームは、赤い棚の奥にある。バックヤードとショップの境界に壁を立てず、棚一本で領域を区切ったのは、奥にある開口部をショップ側から見せる意味合いもあったという。
所在地：大阪府大阪市中央区久太郎町3-1-16 丼池繊維会館 2F
経営： I SEE ALL Co.,Ltd.
用途：物販店
開業：2018年11月
仕上げ材料
床：既存モルタル
什器：棚／スチールt1、t2
カウンター・引き出し什器／ラワン合板
