LONG LIFE DESIGN AWARD 2018 by DO.DO.

Exhibition | Tokyo, Japan

LONG LIFE DESIGN AWARD 2018 | DO.DO. | photography : Kazutaka Fujimoto

LONG LIFE DESIGN AWARD 2018 | DO.DO. | photography : Kazutaka Fujimoto

 

DESIGN NOTE

  • 透明アクリルパイプとオリジナル連結パーツによる構成

  • 浮遊するような透明感のあるデザイン

  • 組み立て式で再利用が容易なオリジナル開発のシステム什器

EN

photography : Kazutaka Fujimoto

words : Reiji Yamakura/IDREIT

 
 

都内にある「グッドデザイン丸の内」で行われた「LONG LIFE DESIGN AWARD 2018」のための会場デザイン。

将来的に、他の会場でも再利用することを踏まえ、容易な組み立てと解体が可能で、かつ、立地に応じてフレキシブルに展示ができるシステムが求められたという。

直径30mmの透明アクリルパイプを、12mm厚の合板を型抜きしたジョイントパーツにより連結したオリジナル什器が開発された。パイプと棚板に透明アクリルを選んだ理由は、見た目の印象に加え、展覧会自体のコンセプトを踏まえ、会場デザインをできるだけニュートラルなものとしたいという意図もあったという。再利用するために接着剤の使用は避け、ブレース材をコーナーに入れることで強度を確保している。

透明アクリルでつくられたパイプと棚板に対して、木製のジョイントとスチール製のブレースを黒く仕上げたことで「あたかも構造の一部だけが浮き出た、透明な建築のような佇まいとなった。また、丸の内会場は、ガラス開口部に面していたため、透明のストラクチャー越しに展示物と外の風景が入り混じって見える状況は、想像以上の視覚的な面白さがあった」と原田は振り返る。

丸の内での展示後には、六本木の東京ミッドタウンの別会場でも使用された。2020年2月にドイツのiF DESIGN AWARD 2020でWINNERに選定されたことも書き加えておきたい。

(文中敬称略)

 

DETAIL

直径30mmの透明アクリルパイプを接続するために、合板をレーザーカットして組み合わせたジョイントパーツをオリジナル製作している

直径30mmの透明アクリルパイプを接続するために、合板をレーザーカットして組み合わせたジョイントパーツをオリジナル製作している

棚板には厚さ10mmの透明アクリル板を用いた

棚板には厚さ10mmの透明アクリル板を用いた

各部を固定するために、スチール製のブレースを要所に配している

各部を固定するために、スチール製のブレースを要所に配している

2面ある開口部を背景とした時には、透明な什器と展示物、そして風景が入り混じって見える

2面ある開口部を背景とした時には、透明な什器と展示物、そして風景が入り混じって見える

 

DO.DO.の原田さんにLONG LIFE DESIGN AWARDのデザインについて聞いたインタビューはこちら


CREDIT

名称: LONG LIFE DESIGN AWARD 2018

設計: DO.DO.  原田圭

グラフィックデザイン:Fang design. 黄善佳

施工:デエク

所在地:東京都千代田区

会期:2018年7月27日〜9月2日

用途: 展示会場デザイン

仕上げ材料:

什器/透明アクリルパイプφ30+棚板・透明アクリル t10 + 特注ジョイントパーツ・合板t12レーザーカット黒塗装

 

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