MAME KUROGOUCHI Hanegi by TERUHIRO YANAGIHARA STUDIO

Fashion store | Tokyo, Japan

MAME KUROGOUCHI Hanegi | Teruhiro Yanagihara Studio | photography : Ichiro Mishima

MAME KUROGOUCHI Hanegi | Teruhiro Yanagihara Studio | photography : Ichiro Mishima

 

DESIGN NOTE

  • 厚さ13mmの現場打ちコンクリート

  • 木造躯体の中にあるコンクリートという違和感

  • 一般的な素材で違いを生み出すディテール

EN

photography : Ichiro Mishima

words : Reiji Yamakura/IDREIT

 
 

東京・羽根木にオープンした、ウィメンズブランド「Mame Kurogouchi」の直営店のデザイン。アトリエの近くに自分たちの言葉でお客さんに直接説明できる場所を持ちたいという意図で計画された、木造長屋をリノベーションしたプロジェクトで、営業は週末だけという。

設計を手掛けた柳原照弘は、「職人の技術を生かしながら常に新しいものに挑戦するという、ファッションに対するマメの考え方で空間をデザインしたいと考えた」と振り返る。かつて飲食店だったというファサードの面影を一部残しながら、インテリアは現場で厚さわずか13mmのコンクリートを打設するというアクロバティックな手法で構築された。狭小ながらも、売り場に至るアプローチを設けたのは、茶室のような特別感を生むためだったという。また、街に溶け込む空間にしたいというクライアントの要望に応えるかたちで、「都市を取り込む」ことをコンセプトに、人々が暮らす街の雑多な環境をダイレクトに感じられるガラス張りの大開口が設けられた。

(文中敬称略)

柳原照弘さんに「Mame Kuroguochi」の設計プロセスを聞いたインタビューはこちら


DETAIL

木造長屋内に、わずか厚さ13mmのコンクリートを打った壁面。厚さは、原寸での実験を行い、乾燥後に割れず、かつ施工時に流し込める限界の薄さを検討したものという。

木造長屋内に、わずか厚さ13mmのコンクリートを打った壁面。厚さは、原寸での実験を行い、乾燥後に割れず、かつ施工時に流し込める限界の薄さを検討したものという。

現場打ちコンクリートとラワン合板という極めて一般的な素材を使いながら、細部のおさまりにこだわったデザインにより個性を生み出した。

現場打ちコンクリートとラワン合板という極めて一般的な素材を使いながら、細部のおさまりにこだわったデザインにより個性を生み出した。

 
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改装後の外観と、工事前の様子。

改装後の外観と、工事前の様子。

 

CREDIT

名称: Mame Kurogouchi Hanegi

設計:TERUHIRO YANAGIHARA STUDIO

 柳原照弘 許 瀚升

照明:NEW LIGHT POTTERY

家具:MKマテリアル

施工:TANK

所在地:東京都世田谷区代田 4-10-20

経営:黒河内デザイン事務所

竣工:2020年2月

用途:ファッションストア

仕上げ材料:

床: モルタル コテ押さえ

壁: コンクリート打ち放しt13

天井:ラワン合板貼り

カーテン:KVADRAT

ベンチ:神代ニレ

 

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