EN studio by Puddle

Tokyo, Japan

 
EN studio | Puddle | photography : Kozaburo Iwakiri (HAKUHODO PRODUCT'S INC)

EN studio | Puddle | photography : Kozaburo Iwakiri (HAKUHODO PRODUCT'S INC)

 

DESIGN NOTE

  • モチベーションを高めるべく計画されたフォトスタジオ

  • 快適性を高めるためにオリジナルデザインされた家具

  • 利用者目線で計画された空間デザイン

 

photography : Kozaburo Iwakiri/HAKUHODO PRODUCT'S INC

words : Reiji Yamakura/IDREIT

 
 

23名のフォトグラファーが所属する、総合制作事業会社、博報堂プロダクツのフォトクリエイティブ事業本部のための撮影スタジオ。

日本には機能的に優れたスタジオはあるが、在籍フォトグラファーやクリエイターがどうしてもここで撮りたいと熱望するようなスタジオを持ちたい、という施主の現状分析と要望から、フォトグラファーのモチベーションとクリエイティビティを上げる、というゴールに向けて開発された空間デザイン。

LAへの視察により、施主との目線を共有した後にPuddleが提案したのは、「無駄なスペースをつくる」という逆説的なコンセプトだった。その真意は、ギャラリーや広々としたレセプションのように、無駄なように見えるが、豊かさを創出し、利用者のホスピタリティーに寄与する空間をつくること。天井の高い元倉庫という特性を生かし、大小二つの機能的なスタジオに加え、ゲストルームやカフェカウンターなどが計画された。

脚の形状にまで配慮したオリジナルソファや、施工時に削られた床の破片を混入した左官仕上げの版築カウンターなどを集積することで、現代の東京らしいミクスチャー感あふれる環境となっている。

 

Puddleの加藤匡毅さんに「EN studio」などの設計プロセスを聞いたインタビューはこちら


DETAIL

レセプションカウンターは現場の土や床の破片を混入した版築仕上げ。床は既存倉庫の床を磨き上げたもの

レセプションカウンターは現場の土や床の破片を混入した版築仕上げ。床は既存倉庫の床を磨き上げたもの

各スタジオのサインにはバイブレーション仕上げしたステンレスプレートを使用

各スタジオのサインにはバイブレーション仕上げしたステンレスプレートを使用

ゲストルームの黒いフレームは一部カーテンレールとして機能する

ゲストルームの黒いフレームは一部カーテンレールとして機能する

 

CREDIT

名称: EN studio

設計: Puddle  加藤匡毅 佐藤祐樹 スチュアート・テイラー

施工:白水社、エイプラス・デザイン

照明:モデュレックス

植栽:The Landscapers

所在地:東京都江東区

経営: 博報堂プロダクツ

竣工:2018年3月

面積: 684m2

用途: 撮影スタジオ

仕上げ材料:

床/既存コンクリート磨き仕上げ 

カウンター/特殊左官版築(現場採取の土、コンクリート破片混入)仕上げ 

棚/アッシュ材突き板 

スタジオ室名サイン/ステンレスプレートバイブレーション仕上げの上ステンシル 

オリジナルソファ/脚・スチールフラットバークリア塗装仕上げ 座面・ファブリック張り 

オリジナルテーブル/ケヤキ無垢材

 

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