SUSHI TAKIGAWA by CASE-REAL

Sushi restaurant | Fukuoka, Japan

SUSHI TAKIGAWA | Case-Real | photography : Hiroshi Mizusaki

SUSHI TAKIGAWA | Case-Real | photography : Hiroshi Mizusaki

 

DESIGN NOTE

  • 扇型のイチョウ無垢材の寿司カウンター

  • 寿司職人にとって最適化されたデザイン

  • 狭小空間のリノベーション

photography : Hiroshi Mizusaki

words : Reiji Yamakura/IDREIT

EN

 
 

6坪に満たない小さな寿司店の内外装デザイン。敷地形状の隅切りラインがそのまま外壁に現れた不整形な平屋建物を全面改装してデザインされた。

店内で圧倒的な存在感を放つのは、イチョウの無垢材を3枚継ぎ合わせた扇型のカウンターだ。このカウンター形状は、寿司職人が1人ですべてのお客に対応できるようにしたいという施主のリクエストと、建物形状から発想したという。

ここで二俣が配慮したのは、収納などの機能を不必要にみせないこと。そこで、円形劇場のような構成でありながら、職人の背面は作業台や収納などを一切設けず、ただ背景となる壁とした。その一方で機能上求められるものはすべてカウンター側に納めた。そして驚かされるのは、カウンター下の収納扉などをヒノキで設えたことである。また、シャリをいれる“おひつ”を置くための、職人の右側手元に位置する小さな作業台は、使用しない時にはカウンター内に収納できるなど、機能面にも細やかな配慮が見られる。

また、もう1点、この扇型カウンターを印象付ける大きな空間的操作は、厨房側を頂点として、意図的に客席側の天井を放射状に下げたこと。この結果、カウンター内の中心性が高まるとともに、客席に独特の落ち着き、包み込まれる心地よさが与えられている。また、カウンター下にぴったりと収まるオリジナルチェアの背の高さは、必要十分な座り心地と収納時の見栄えを両立したデザインだ。

(文中敬称略)

 

DETAIL

扇型カウンターの内側には“おひつ”を置くためにヒノキで小さな台が設けられた。使用しない時には、カウンター側に収納できる。

扇型カウンターの内側には“おひつ”を置くためにヒノキで小さな台が設けられた。使用しない時には、カウンター側に収納できる。

タモ材を使った椅子はこの店舗のためにオリジナルデザインされたもの。背はカウンター下にちょうど納まる高さになっている。

タモ材を使った椅子はこの店舗のためにオリジナルデザインされたもの。背はカウンター下にちょうど納まる高さになっている。

土壁仕上げの天井。客席側を下げたことで包み込まれるような心地よさを演出するとともに、内側には一部設備機能をおさめた

土壁仕上げの天井。客席側を下げたことで包み込まれるような心地よさを演出するとともに、内側には一部設備機能をおさめた

 
改修前の木造平屋建物の様子

改修前の木造平屋建物の様子


CREDIT

名称:多㐂川

設計:ケース・リアル 二俣公一 原田理生

施工:オブ

照明計画:モデュレックス福岡

家具製作:E&Y

サイン:西本宗璽

所在地:福岡県福岡市中央区薬院

竣工:2019年7月

面積:19.27m2

用途:飲食店

仕上げ材料:

内壁/ヒノキ、土壁 外壁/グレー色スタッコ カウンター/イチョウ無垢材t50 手洗い/ヒノキ無垢材特注製作 椅子/タモ無垢材 客席床/サイザル麻カーペット(ロール)

 

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