FAIR by Hinako Mase
桑沢デザイン研究所 スペースデザイン専攻







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テーマ
これは空間に幸せを広げる 「空気以上家具未満、パーテーション以上棚以下」の作品。
作品のタイトルである「fair」は作品のコンセプトである家具のfurniture と空気のair から由来している。
柔らかくて自立するはずのないオーガンジーの布が自立している不思議さや布の特徴である柔らかさ、不定形さが、空間に存在しているけど感じさせないような佇まいを作り出す。
帰り道に拾った小さな植物や摘んだ花、自分のお気に入りのものなどをそこに置き、ふとした瞬間に置いたものが目にとまり、記憶が蘇ることで空間に幸せが広がり漂うのではないかなと考える。
制作プロセス
使用素材であるオーガンジーという生地は1 枚だけだとただ透けているようにしか見えないが、2 枚重ねると織り目同士がずれて重なることでモアレという波や木目のような模様が現れる。
強度を出すためにオーガンジーを何枚重ねるかの実験をしている時に2枚重ねるとモアレが発生し、布の透け具合も理想に近かったため、布が二重になっている。
そのモアレの模様を閉じ込めて固定させるために、ポリビニルアルコール( 洗濯糊) をスキージというヘラのようなものを使って薄く塗り広げて乾かすことで2 枚のオーガンジーを張り合わせている。こうすることでオーガンジーの透け感がありつつもモアレの模様が浮き出るパリッとした薄い板のような布素材を作ることができた。
それを等間隔に正方形で切り抜き、山折り谷折りをして凹凸のグリッドを折っていく。グリッドの奥行きと同じ幅の布を補強材として横に編むように通して接着することでこのグリッドが作り出されている。基本的に大きな一枚の布からできており、できたグリッドは表も裏も同じ表情をしているのが特徴。マテリアルはグリッドの部分が自分で制作した布素材、台座部分はモアレと似た木目の針葉樹合板を使用し、墨汁で塗装している。
words: Hinako Mase
CREDIT
作品名:fair
氏名 :馬瀬日向子
学校名:桑沢デザイン研究所 スペースデザイン専攻
卒業年:2025
応募カテゴリー:インテリアデザイン