NÔL by CASE-REAL

Kitchen Studio| Tokyo, Japan

nôl | Case-Real | photography : Daisuke Shima

nôl | Case-Real | photography : Daisuke Shima

 

DESIGN NOTE

  • 漆黒の客席とステンレスの明るく機能的なキッチンとの対比

  • 屋外からシェフの姿を視認できるオープンな厨房

  • 壁と同素材で仕上げた直線的なオリジナル照明

EN

photography : Daisuke Shima

words : Reiji Yamakura/IDREIT

 
 

「DDD HOTEL」1階に計画された実験的なキッチンスタジオ。「nôl」という名前はフランス語nonusuel(一般的でない)、noir(黒)などに由来しているという。

用途は、ケータリングや不定期で開催されるディナーイベントなどであり、広々としたキッチンと8席のテーブル席が設けられている。黒を基調とした空間デザインが求められ、客席には暗い色調のグレーのリシンが多用されている。壁の低い部分はブルーグレーで仕上げ、天井に向けて徐々にダークグレーに変化するゆるやかなグラデーションを見せる。ツヤを抑えた極めて濃いグレーグラデーションの表情が与えられたこのスペースは、一般的に想起されるレストラン空間とは一線を画し、白とグリーンを基調としたホテルエリアとの圧倒的な違いを生んでいる。

また、実力派シェフ集団のスタジオとしても機能する、「nôl」の主要素である厨房は、ステンレスによる明るく機能的なデザインとなっている。また、前面道路からカウンター越しにシェフの立ち姿がよく見えるキッチンの配置計画とデザインは、この厨房の特殊性を示すとともに、「DDD HOTEL」の価値を高めている。

 

DETAIL

ブルーグレーからダークグレーへと変化する壁のグラデーション仕上げ

ブルーグレーからダークグレーへと変化する壁のグラデーション仕上げ

天井と同色で仕上げた、天井吊りの照明器具はオリジナル

キッチンを向いて配置されたカウンター。天板はクォーツ、脚にはステンレスプレートを共に小口をそのまま見せるかたちで用いた

「nôl」のためにオリジナルデザインされたの家具

CASE-REALの二俣公一さんに、「nôl」の入る「DDD HOTEL」について聞いたインタビューはこちら

 

CREDIT

名称:nôl

ディレクション:Aid Inc

設計:ケース・リアル 二俣公一 下平康一 有川靖(パートナー)

施工: TANK   田辺建設

照明計画: BRANCH lighting design 中村達基

家具制作:E&Y

サイン計画:Aid Inc

塗装:中村塗装工業所

所在地:東京都中央区日本橋馬喰町

竣工:2019年5月

床面積:127m2

用途:キッチンスタジオ

仕上げ材料:

壁/リシン吹き付け塗装 客席床/マーモリウムシート貼り 客席照明/オリジナル製作天井同色リシン吹き付け塗装+LEDライン照明 家具/オリジナル製作(E&Y) 客席テーブル/天板・クォーツ材 カウンター/天板・クォーツ材 脚・スチール丸パイプ、スチール角パイプ、ステンレスプレートt3

 

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